japonais のすべての投稿

N2完全マスター5課、~に限り、教案 

N2完全マスター5課「~に限り」

■まずは例文づくり。
ランダムに挙げていくのとテキストの例文を簡略化してみます。

・1730から1800に限り、半額セールをします
・留学生に限り、安く買えます。

・チケットを持っている人に限り、商品を1割引にします。
・大きいけがの人に限り、夜も病院へ行くことができます。
・商品の交換は、未使用の場合に限り交換します。
・13日の金曜日に限り、無料で入れます。
・子どもに限り、おもちゃをプレゼントします。
・女の人に限り、女性専用電車に乗れます。

※車を止められるのは、許可をもらっている人(×限り、○だけ)です。
「限り」の後ろには、その条件を満たす人に対する恩恵の文が通常来る。
なので、上の文では「限り」を選択することはできない。

■だけ、しか

「~に限り」の復習として「だけ、しか」が挙げられています。
まずは「だけ」を見てみます。

「だけ」はみん日11課、またN4完全マスターの2部4課、
N3完全マスターAに出てきます。
例文を簡略化すると、

・わたしの友達はAさんだけです。
・すしは日本だけの食べ物ですか。
・紙を1枚だけください。
・すみません。5分だけ待ってください。
・ときとき夫婦だけで旅行します。
・コーヒーにはミルクだけ入れます。砂糖は入れません。
・注文は料理だけでいいですか。飲み物は要りませんか。
・わたしだけ違うアルバイトをしています。
・日本の食べ物はほとんど好きですが、うめぼしだけは食べられません。
・わたしは動物は好きだが、犬だけは苦手です。
・先生にだけ本当のことを話しました。
・先生だけ知りません。
・聞くだけの授業はいい授業ですか。
・今日は見ているだけで、何も買わなかった。


・漢字だけでなく、文法も難しい
・このアニメは子どもだけでなく、大人の人も見ます。

「に限り→だけ」は交換できますが、
「だけ→に限り」については変換できないことが多いようです。
下記の文だけ交換可能になっています。

・このごみ箱は紙のごみだけ入れてください。カンは入れないでください。

「だけ」の後ろに「条件を満たす場合の恩恵が来る」文です。
恩恵というとこの場合は変ですが、
「その条件の場合にだけ適用されるケース」ということになると思います。

さてこれをどのように導入していきましょうか。

・興味深く
・普段の場面でも使える
・試験に直結する「だけ、に限り」の紹介

この辺を意識して作ってみます。








みんなの日本語教案5課「へ行きます、来ます、帰ります」

■(A-1)〔場所〕へ行きます、来ます、帰ります
・ゴイ確認「行きます、来ます、帰ります」
・助詞「へ」+行きます、来ます、帰ります
・どこ「へ」→どこ「も」行きませんでした

■(A-2)〔乗り物〕で行きます、来ます、帰ります
・何「で」
・歩いて(×:歩いて「で」)

■学習項目勘違い
当校では「練習A」の項目ごとに文型を入れていくのですが、
はじめて教案を作った際、5課の導入項目1は「行きます」だと勘違いし、
「行きます」だけで授業展開をしてしまった。
同じく練習A-3で「来ます」、A-4で「帰ります」を導入。

みんなの日本語では学習項目がわかりづらい課があるので、
「翻訳文法解説」や「教え方手引き」、「教え方の秘訣」で確認されると
間違いがないです。

==

■「来ます」の説明
さて5課は2日で教えることになっています。
1日目に「語彙導入、練習A-1、練習A-2」を行い、
2日目に「練習A-3、練習A-4、会話」を行います。

みんなの日本語を教えはじめ、3周ほど経過しましたが、
うまい具合に5課1日目は担当することがありませんでした。
「行きます、来ますの違い」はなんとなくややこしい気がしていたので、
はじめの頃はラッキーと思っていましたが…

1年経って幾分余裕が出始め、
みん日前半は助詞で混乱しないよう注意しながら教えつつ、
今回5課前半の担当が回ってきました。

まずは助詞の「へ」。
ただその前に「行きます、来ます、帰ります」を上手に入れなければ…

「行きます」は未習ながら基本動詞としてこれまでも少し紹介済み。
「帰ります」は国、うち→「帰ります」で教えれば、それほど困らないと思われ。
問題は「来ます」をどうやって入れていくか…

==

■「視点」を使って上手に説明していく

「視点を使うとうまく説明できますよ」

私の指導役として付いた先生。雑談めいた話をしていたとき、
こんなアドバイスをくれました。

それからいくつかの教本を読み、
「日本語の教え方ABC」に視点を絡めた説明がありました。
なるほどと思いつつ、「視点だけではすべて網羅して説明しきれないのでは?」
と思ったので、下記まとめてみました。

■1.今いる場所は「来ます」

おそらく学校で授業していると思うので、
「学校へ来ました」という文が使いやすいと思います。
これが「学校へ行きます」だと非文となってしまいます。

ただ家にいるときは「学校へ行きます」になるので、
この違いをまず説明しようと考えました。

これは「家、学校、人形」の絵カードを用意して、
T:朝です。学校へ行きます(人形を動かす)
T:9時です。学校へ来ました。「行きます」は×です。

このように紙芝居をすれば、この「来ます」は入るだろうと思います。
同様に「日本へ来ました」を人形+世界地図上でやって、
確認も取ってみようと思います。

■2.「話者から離れていく→行きます」、「話者に近づく→来ます」

これがいわゆる「視点」を使った「来ます」の説明になるかと思います。
上の「来ます」は当人1人の動きでしたが、
こちらの「来ます」は相手を想定しています。

学生1人に協力してもらい、
T:Aさんはあそこへ行きます(Aさんを移動させる)
T:Aさんはここへ来ます(Aさんを移動させる)

こちらは教室内に郵便局、銀行、病院などを作ると、
幾分動きのある活動にできるかもしれません。

視点(教師)から見たときの「行きます、来ます使い分け」を練習し、
教師役を学生に変えて言わせれば、理解の確認が取れると思います。

■3.英語の「I’m coming」との違い

英語のcomeとの違いがよく参考書にも出ています。
いわゆる意向者視点とでもいいましょうか…

現在ネパール、ベトナムの学生が多く、
彼らの母語ではどのように言うかわかりませんが、
一応触れておきます。

「2」の活動にプラスして、移動させられる学生に
「行きます、来ます」を言わせれば、「I’m comingとの違い」が
浮き彫りにできると思います。

(教室内想定空間)
T:Aさん、郵便局へ行きます(Aさんを移動させる)
T:Aさん、ここ(学校)へ来ます。
T:Aさん、言います。「私は学校へ…」
S:私は学校へ…来ます」
T:「来ます」、バツです。「行きます」、マルです。

もし「来ます/I’m coming」が出れば、
ホワイトボードで説明します。

この他にも「くらべてわかる初級日本語表現文型ドリル」には
「行きます、来ます」について2つほど説明があります。

■4.今いる場所ではないが、「自分の領域(家、国)」に友達を招待する。
■5.今いる場所ではないが、「これから行く場所」に来てもらう。

これらに「話し手以外」の要素も加わるので「来ます」はややこしいですが、
「初級5課の時点でどこまで触れるか」を考えると、
「3」までで十分かなと現時点では思っています。

==

■能試留試ではどのように出題されるのか

N5N4レベルなら「助詞へ」あたりも出されるかもしれませんが、
N3N2N1となったときにどんな問題となって出題されるのでしょうか。

正直まだ問題をピックアップできてないし、
そもそも「この単元からは出にくい」のかもしれません。

もちろん基本的な移動動詞となるので、「理解せずは論外」となるのですが、
「能試留試には出ない」となれば、サラっと触れるだけでいいのかもしれない
とも思っています。

「くらべてわかる初級日本語表現文型ドリル」にも
「来ますのややこしい問題」が載ってて、聴解に載せたら面白そうですが…
今後意識しながらピックアップできたらと思います。

それでは下記教案です。

==

■5課語彙導入
(PC絵カード提示→リピート)

T:今日は何曜日ですか。
S:○曜日です。
T:そうですね。みなさん、朝です。ウチです。

T:学校です。830です。行きます。自転車です。
T:Aさん、自転車ですか。
S:いいえ…
T:そうですね。電車です。電車、駅、歩きます、学校です。

◇PC:学校
◇PC:行きます
◇PC:自転車
◇PC:電車
◇PC:駅
◇PC:歩きます

T:Bさん、飛行機ですか。新幹線ですか。
S:飛行機です。
T:そうですか。

◇PC:飛行機
◇PC:新幹線
◇PC:バス
◇PC:タクシー
◇PC:地下鉄

T:855です。みなさん、学校です。来ました。

◇PC:来ます

T:1230です。みなさん、さようならです。
うちへ…帰ります。

◇PC:ウチ
◇PC:帰ります

T:ウチへ行きます、バツです。Aさん、国はどこですか。
S:ベトナムです。
T:そうですね。私/先生はベトナムへ行きます、マルです。
Aさん、ベトナムへ行きます、バツです。
ウチ、みなさんの国は「帰ります」です。

T:午後です。行きます。スーパーです。

◇PC:スーパー

T:ウチへ帰ります。

==

T:みなさん、日本へ来ました。○年○月、日本、来ました。
T:飛行機ですか。船ですか。自転車ですか。

◇PC:飛行機
◇PC:船
◇PC:自転車

T:Sさん、日本、来ました。友達いっしょ(ジェスチャー)ですか。
一人ですか。
S:友達です。
T:家族、日本ですか。
S:いいえ
T:彼/彼女、日本ですか。
S:いいえ

◇PC:人
◇PC:友達
◇PC:家族
◇PC:一人で
◇PC:彼
◇PC:彼女

T:みなさん、日本へ来ました。○年○月、日本、来ました。
2015年、今年です。2014年、去年です。

◇レアリア:カレンダー(都度利用)

T:みなさん、日本へ来ました。7月ですか。8月ですか。
S:7月です。
T:そうですね。先月です。今、8月です。今月です。

◇板書
・2014、2015、2016、?
・去年、今年、来年、何年
・7月、8月、9月、何月
・先月、今月、来月←「がつ」じゃありません。「げつ」です。

T:(カレンダーを使い)「週」です。今日は○月○日です。今週です。
先週です。来週です。

◇板書
・先週、今週、来週

T:(カレンダーを使い)11にち、12にち、13にち、14よっかです。
~31日、1~10日へ。

T:みなさんです。

◇PC:赤ちゃん

T:Sさん、何月何日ですか。
S:○月○日です。
T:そうですか。Sさんの誕生日は○月○日です。

◇板書:たんじょうび
◇板書:いつ

S1さん、誕生日は何月何日ですか。いつですか。

















nihongo

■全般
日本語教材図書館
筑波日本語教育サービス
にほんごeな
エリンが挑戦
日本語教師お勉強
オークラ「教案」工房
教育開発ONLINE
日本語教師ブログカフェ

■初級
犬山漢字教室
FROM F
NIKO100
教材活用講座

■イラスト
絵教材
日本語教育のためのイラスト教材
素材館
イラスト工房
たかが「みんなの日本語」、されど…
みんなの教材サイト
photoアーカイブ
Classroom Resources – The Japan Foundation, Sydney


■能試
JLPTレベル別漢字

■留試
日本留学試験 数学

■漢字
漢字で学ぶ日本語
alive
漢字辞典ネット
漢字の由来「金」
非漢字圏日本語学習者に対する効果的な漢字学習についての認知心理学からの提言
漢字100
WriteNow
非漢字圏学習者、初級日本語クラスでの工夫 ベトナム人学習者を例に


■ゴイ
ビミョーな言葉研究所
少納言
リーディングチュータ

■文法
48回コース

■教案
N2et
教案の広場
教案の部屋
教案4

■問題集
日本語駆け込み寺

■アプリ、Webサービス
ednity
Zuknow
Quizlet
imiwa
DragonDictation

■書籍
大蔵 守久


■研修
・初者の教え方のこつとポイント2(8/23土、30、13、20、27)
教材説明会『日本語教師の7つ道具シリーズ5 読解授業の作り方』
中上級レベルアップコース

■研修リンク
日本語教育学会
凡のイベント
日本語オンライン
日本語教育文化庁
朝日カルチャーセンタ-
日本語教育研修所
テーマ研究会
JSL漢字学習研究会

つながろうネット

■読み物
日本語教育研究協議会 第4分科会
日本語教師になろう
日本語教師は職業か
特報フロンティア


・gmail
evernote
dropbox